ご無沙汰しております。定期的に書けたら良いのですがなかなか書く習慣が付かず、ほぼ1年ぶりとなってしまいました。。
フランスの夏は日本でいう春、年度の締めくくりなので、今回からは少しこの1年の出来事を振り返って参ります!
今年度の一番大きな出来事は、音楽院の代行教師を1年通して務めたということでしょうか。11月のヴァカンス明けからクリスマスまでの短い期間で勤めたDieppe(ディエップ)という北の海に面した街の音楽院、そして1月からは同じく北の方にあるArras(アラス)という街の音楽院で7月まで勤めていました。
まずはディエップのお話。

朝は4時半に起き、最寄りの駅がまだ開いていないため歩いて次の駅へ、それから5時半の始発に乗り…日本でいうところの新幹線、TGVが通っていない地域なので、電車にゆっくり揺られて約3時間、ディエップに到着です。




なんとディエップの音楽院の古楽科はフランスでもかなり歴史が長いのだそうで、チェンバロ科、バロックオーボエ科、リコーダー科、トラヴェルソ科、バロックヴァイオリン科、バロックチェロ科、ヴィオラ・ダ・ガンバ科、リュート・テオルボ科…と一通り揃っていて、あまりの充実ぶりにびっくりでした。
私は週に1日だけの代講でしたが、チェンバロの生徒数は多く、ソロのレッスンの他に小さい子供たちの合奏(チェンバロの子たちはこの段階で和音を勉強し、通奏低音を演奏するのです!)、大人の生徒さんの室内楽のレッスンと、実にバリエーション豊かで濃い1日。帰りは終電で帰ります。以前はパリからディエップまで数年通っていたとおっしゃっていた先生はこれを複数日していたのですから、その体力に感服。
2ヶ月弱という短い期間でしたが、充実した期間でした。
