年明け1月から年度末である6月末まで、北フランスにあるArras(アラス)という街の音楽院のチェンバロ・通奏低音の代行教師をしていました。
通勤はパリからTGVで50分と、ディエップの時と比べ格段に行きやすい街です。
街の中心部にある英雄広場(Place des Héros)には世界遺産の鐘楼があります。

アラスの鐘楼
春になれば晴れ間が見えますが冬の間は曇りや雨の多い地域。出勤日初日はこの辺りでは2-3年に一回という積雪に見舞われました。

アラスの音楽院

雪の夜の鐘楼と英雄広場。統一された建物の形が美しいです。
今回は週に2回、チェンバロのソロと他の楽器とのアンサンブル兼通奏低音の授業を行いました。チェンバロを始めたばかりの小さい子から大人まで、様々な生徒さんを一定期間(年度末試験まで)教えることができたのは自分にとって大きな学びでした。また、アラスの音楽院はたくさんのプロジェクトがあり、途中から音楽院に参加した身としては、最初から大きなプロジェクトやその準備が山ほどあり目がまわるようでしたが、実際にプロジェクトのお手伝いを少しでもさせていただけて、貴重な機会でした。
チェンバロ科は特に生徒数が多いのに対し、一段鍵盤のチェンバロしかないのが少し残念だったのですが、9月には待ちに待った2段鍵盤のチェンバロが届くようで、嬉しいお知らせです。
全体的にはかなり活動的な音楽院で、目まぐるしい日々でしたが、なんとか教師としての生活1年目を(代行のみでしたが)全うできてホッとしています。特に生徒さんたちの試験の準備から当日までは、自分が試験を受けるのの10倍は緊張する日々でした😅
次ももう少し今年度の活動報告が続きます。

グラン広場